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宅建は独学で一発合格はきつい?試験勉強におすすめのテキストやアプリを紹介

「仕事や家事の合間にちょっとスマホを開いては、“やっぱり宅建の勉強って大変そう…” とため息。そんな経験、ありませんか? でも大丈夫。独学だからこそ、自分のペースで少しずつステップアップできるコツがあります。

このページでは “かたい参考書は苦手” という方でも取り組みやすい やさしいテキスト や、通勤中にポチッと解くだけで力が付く無料アプリをピックアップして紹介しています。

さらに、「どうやって勉強すれば独学で合格点に届くの?」という方向けに、実際の合格者のスケジュールを参考にしながら勉強方法を紹介しています。

この記事を参考に、宅建を独学で合格するためのプランを作成してみましょう。

目次

宅建を独学で学習するメリット・デメリット

宅建を独学で挑む人は多く、決して不可能ではありませんが、デメリットもあります。

独学で挑むメリット・デメリットを把握して自分は本当に独学で目指すべきなのかについて検討しましょう。

独学のメリット

コストが圧倒的に安い

予備校・通信講座の受講料は5万〜15万円が相場ですが、独学なら書籍代と模試代で1〜2万円程度に抑えられます。

浮いた資金を追加の問題集や模試に充てられるのは大きなメリットと言えます。

学習時間とペースを完全にコントロールできる

仕事や家事のスキマ時間に学習でき、朝型/夜型など自分のリズムに合わせて勉強計画を立てられます。

平均的な合格勉強時間は200〜300時間とされるため、1日1〜2時間の積み上げでも半年あれば到達可能です。

最新版のテキスト・アプリを組み合わせて最適化できる

市販書籍は毎年改訂されるうえ、過去問アプリやYouTube解説で弱点補強もしやすいので、「自分専用カリキュラム」を組みやすいのが独学ならではメリットと言えます。

自走力がつき本試験の緊張に強くなる

インプットもアウトプットも自分で管理する過程で問題解決力が鍛えられ、試験当日の想定外にも落ち着いて対処しやすくなります。

独学のデメリット

スケジュール遅延のリスクが高い

強制力がないためついサボりがちになり「忙しくて今日は休み」が連続すると計画がすぐ崩壊します。

特に直前期はアウトプットが不足しがちです。

法律の細かい論点で自己流の誤解が残りやすい

宅建業法・民法の改正点は毎年出題されますが、独学だと「古い情報を参照していた」「条文の趣旨を取り違えた」まま本番を迎えるケースもあります。

質問・添削サポートがない

模試の解説を読んでも腑に落ちないときに相談できる相手がいないため、理解が浅いまま次へ進んでしまう恐れがあります。

合格までの最短ルートが見えにくい

独学合格者は毎年多数いるものの、公式統計はなく実際の独学合格率は不明です。

18.6%という全体合格率の中で、通信講座利用者の合格率が2〜3割と言われることを考えると、独学者の平均合格率はこれを下回る可能性が高いと推測されています。

んな人が独学向き?

  • 自己管理が得意/学習習慣がある
  • 法律系資格の学習経験がある、または現場実務で不動産知識がある
  • 学習時間を自力で確保できる(目安:1日1〜2時間×6か月)

独学を選ぶ際のリスク回避ポイント

リスク対処策
勉強が続かない週単位で達成度を可視化し、SNSやStudyplus等に進捗を公開して外圧を活用
法改正に気づかない年度版テキストを購入し、国交省・国税庁の公式資料を定期確認
問題演習が不足過去10年分+模試3回分を最低ラインとし、アウトプット比率を5割以上に設定
答え合わせで迷う出題肢の根拠条文を必ずチェックし、不明点は不動産適正取引推進機構のQ&A閲覧

独学でつまずきがちな失敗例 10 選

インプット偏重で演習が足りない

テキストを読み込み続け、本試験直前まで問題をほとんど解かないパターン。知識は“あるつもり”でも得点力が伴わず不合格に直結します。

対策は 過去問演習と一問一答を学習全体の50 %以上に配分 すること。​スタディング

過去問を「1周だけ」で満足する

1回目は解説を読みながら理解を深め、2回目で時間感覚をつかみ、3回目で得点を固める――最低3回転が合格者の平均値

過去問を丸暗記して背景理解を捨てる

「見た瞬間に答えが浮かぶ=OK」と勘違いしやすい落とし穴。肢の○✕理由を条文や判例まで遡らないと、初見のひねり問題で崩れます。

学習計画を日次ではなく気合いに任せる

行き当たりばったりだと仕事や行事で遅延が雪だるま式に増大していきます。

週単位で達成度を見える化し、足りない分を翌週に繰り越すことで軌道修正が容易になります。

テキストを乗り換え続ける

読みにくいテキストを変えるのは悪くありませんが、2冊目以降はアウトプット教材で補うのが鉄則。軸となるメインテキストは1冊に固定しましょう。

「民法は捨て科目」と決めつける

昔は民法を切っても合格できましたが、近年は合格点が上昇しています。

そのため民法ゼロだと合格点に届きません。頻出テーマ(売買契約・相続・代理)だけでも6〜8点を拾う方針に修正しましょう。

法改正を追わず古い情報で学習

宅建業法や税制は毎年細かく変わります。年度版テキストの改訂マークと国交省の改正概要 PDF をセットでチェックすると失点リスクを一気に減らせます。

模試を受けず、本番で時間切れ

本番 120 分のペース配分を体得しないまま挑むと、民法等で時間を奪われ後半が雑になります。市販・予備校模試を最低2回、制限時間どおりに解いておくと安心。

マークミスや番号ずれ対策を軽視

マーク方法を本番と同じ HB 鉛筆+消しゴムで練習し、「10 問ごとに塗る/最後に一気に塗る」など自分に合う手順を決めておきます。

学習ログを取らず、モチベーションがなくなる

進捗が見えないとやっているのに伸びない錯覚で投げ出しがち。

累計学習時間と過去問正答率をグラフ化すると、少しずつ伸びる自分を実感でき継続力が上がります。

宅建試験を独学で合格を目指す場合の必要な勉強時間の目安

独学合格者の体験談や通信講座の調査では 200〜300時間 が最もよく挙げられる目安です。

そのため、半年=約180日で換算すると、1日あたり平均1.5時間で合格に必要な勉強時間に到達できます。​

ただし、宅建試験を受けたことがない初心者の方が独学で合格を目指す場合は300時間だと少なく、できれば 400〜600時間の勉強時間を確保したほうがよいでしょう。

法律系の学習経験ゼロ・不動産実務もない人がテキストだけで進める場合、資格学校 TAC などは 600時間以上 を推奨しています。

一方、法学部出身や業務経験者なら 100〜200時間 で合格した例もあり、勉強時間はあくまでも目安と考えてください。

自分の必要時間をざっくり試算する式

必要時間 = 基本 250h
    +「法律も不動産も未経験」なら +150h
    +「学習ペースが週10h未満」なら +50h
    −「関連資格保有or業務経験あり」なら −100h

(例)初心者・社会人・週7時間学習 → 250+150+50=450h

【おすすめの勉強配分】

フェーズ目標時間 (250時間程度目安)ゴール
基礎インプット100 hテキスト通読+章末問題で重要語を網羅
過去問演習80 h10年分×3回転で肢レベルの理解
横断整理・弱点補強40 h条文・判例・数字を暗記カード化
模試&見直し40 h2〜3回受験し、毎回の復習に重点

【試験日から逆算した場合のスケジュール】

残り期間目安学習時間1日の必要勉強量*
6 か月300h平日1.3h/休日2.3h
3 か月300h毎日3.3h
1 か月150h (経験者向け)毎日5h

*休日=週2日想定。平日学習ゼロの日を作らないことが合格者の共通点。

宅建を独学で合格するためのおすすめのテキストとアプリを紹介

【宅建を独学で合格するためのおすすめテキスト】

テキスト特徴・強みこんな人に最適参考価格*
みんなが欲しかった!宅建士の教科書(TAC出版)フルカラー図解・イラストで初学者でも流れがつかめる/無料の講義動画+一問一答Webテスト付き法律が苦手・まず全体像を視覚的に把握したい約 3,300 円
ユーキャンの宅建士 きほんの教科書(自由国民社)ストーリー仕立て+頻出度ランク表でメリハリ学習/赤シート対応で暗記しやすいコツコツ型・重要語を短時間で覚えたい約 3,000 円
らくらく宅建塾 基本テキスト(宅建学院)会話調・マンガ挿入でテンポ◎/姉妹書「らくらく演習塾」と連携して過去問を即アウトプット勉強が続きづらい・スキマ時間中心約 3,300 円
史上最強の宅建士テキスト(ナツメ社)章末ミニテスト+横断整理表が充実/ボリューム重視で深く理解できるじっくり派・理屈まで納得したい約 3,500 円
動画で学べる宅建士テキスト(翔泳社)著者講義動画をQR即視聴→テキストで復習の二段学習/モノクロで軽量・持ち歩き◎移動中にスマホ学習したい約 3,300 円

上記のテキストはAmazonで売れ筋上位、合格者がブログなどで実際に勉強で使用したと紹介しているテキストを中心に並べました。

合格者が実際に使っている売れ筋のテキストなので独学で合格を目指す上で一定の成果を挙げられるでしょう。

【勉強で利用したいおすすめのアプリ】

アプリ名/リンク学習タイプ主な機能と強み料金※対応OS
宅建 過去問 2025過去問・一問一答10年分 3,700 問を年度別/分野別で回転。誤答チェック&復習テストもワンタップ。広告OFF課金のみで追加費用ゼロ。基本無料
広告非表示 2,000円
iOS/Android
宅建攻略クエスト一問一答無料で 500 肢、課金で2,600 肢。○×?の3択で“まぐれ当たり”を除外し正確に弱点分析。無料〜3,500円iOS/Android
宅建士 秒トレ穴埋め式トレーニング重要語をブランクにして瞬発力を養成。1セット30秒設計でスキマ学習特化。無料〜1,600円iOS/Android
出る順宅建士 一問一答〈アプリ付き〉○×1,000 肢書籍と連動しつつアプリ単体でも使用可。肢ごと正誤&頻出度を表示、苦手抽出も◎。2,200円(買切り)iOS/Android
宅建 聴くだけアプリ音声・テキスト朗読各科目15分の要点朗読を倍速再生可。移動・家事中の“耳学”で勉強時間を底上げ。無料/広告なし完全版600円iOS(AndroidはWeb代替)
宅建用語集用語特化626語を図解つきで収録。用語→関連過去問リンクで知識をすぐ実践。無料パートあり。無料(拡張360円〜)iOS/Android

無料から有料のものまで、宅建を学習できるアプリを記載しました。スマホアプリは外出先や通勤・通学中でも利用しやすく気軽に勉強時間を確保できるので、無料のものでもいいのでできればダウンロードして時間を有効活用できるようにしましょう。

宅建の独学に関するよくあるQ&A

独学でも本当に合格できますか?

2024 年(令和 6 年)試験の合格点は 50 点中 37 点、合格率は 18.6 % でした。講座利用か独学かは公表されていませんが、SNS や合格体験記には「テキスト+過去問だけ」で合格した例も多数あります。

出題形式が毎年似通うため、独学でも教材を厳選し演習量を確保できれば十分に合格は可能です。

いつから勉強を始めればいい?

次回試験日は 2025 年 10 月 19 日(日) の予定です。

半年前の 4〜5 月に着手すれば 1 日 1.5〜2 時間で 300 時間を確保できます。開始が 7 月以降になる場合は 1 日 3 時間以上が現実的な目安になります。

過去問は何年分解けばいい?

現役合格者の多くが推奨するのは「直近 10 年分を 3 回転」という方法です。

1周目は正解の根拠条文を確認しながら解き、2周目で時間感覚をつかみ、3周目を試験本番と同じ 120 分で実施すると、本試験での対応力が大きく向上します。

科目別の優先順位は?

宅建試験は 50 問構成で、宅建業法 20 問・民法等 14 問・法令上の制限 8 問・税その他 8 問 という配点です。

まず配点と得点しやすさが両立する宅建業法で 16〜18 点を取り、その後に民法等を仕上げることで合格点に届きやすくなります。

モチベーションが続かない時はどうしたらいい?
  • 学習ログを毎週グラフ化して伸びを実感できるようにする
  • SNS に学習進捗を公開して外部の「見られている感」を利用する
  • 得点が上がったときの理由をメモして再現性を高める

などの方法実践すると途中でフェードアウトしにくくなります。30 分単位で学習と休憩を切り替えるポモドーロ法も集中力維持に効果的です。

毎年の法改正はどうフォローすればいい?

年度版のテキストと過去問には改正マークが付くため、まずは最新版を使うことが基本です。

加えて、国土交通省の宅建業法改正ページをブックマークし、4〜7月に公表される改正要点を月1回チェックすると取りこぼしを防げます。

本試験当日の時間配分は?

目安として前半 60 分で宅建業法と法令上の制限、後半 50 分で民法等、残り 10 分を税その他とマークミス確認に充てると、得点源を取り切りつつケアレスミスを防げます。

マーク欄のずれは1問落とすだけで合否を左右するため、試験終了 10 分前には必ず全問の番号を指差し確認してください。

不合格だった場合のリカバリー法は?

自己採点で「知識不足」か「時間不足」かを必ず切り分けます。知識不足なら翌年までに過去問を2年分追加し、アウトプット量を増やします。

時間不足で数点届かなかった場合は、模試や答練だけをスポット受講して制限時間下での得点力を鍛えると、翌年の合格率が大幅に上がります。

原因を数値化し、次の学習計画に落とし込むことが最短の再チャレンジになります。

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