仕事が辛いと思うのは甘えではない!辛いと感じる原因と対処法をご紹介
- 仕事をするのが辛い
- 仕事のことを考えると苦しい
- 仕事ができなくて辛い
毎日頑張って働いていると、上記のような悩みを抱いてはいませんか?
日々、仕事に向き合っていればいろいろなことが起こります。どんなに好きな仕事でも嫌なことがあったり壁にぶつかったりすれば、「仕事辞めたい」「仕事行きたくない」と会社に行くのが憂鬱になってしまうのも当然です。
しかし、辛いと感じながら頑張り続けてしまった結果、心身が限界に達してしまうこともあります。そうなってしまう前に、自分自身を客観的に見つめるなど必要な対策を取っていきましょう。
この記事では、仕事が辛いと感じる原因と対処法を紹介します。今すぐできるストレスチェック法、辛いと感じた際の注意点についてもお伝えします。
様々な理由で仕事が辛いと悩んでいる方は、これを読んで問題解決のヒントを見つけてみてください。
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社会人の半数以上の人は仕事が辛い!働き方にストレスを感じている
実際に、ストレスを感じながら仕事に取り組んでいる社会人は多いです。
厚生労働省が行った「令和3年 労働安全衛生調査(実態調査)」の調査結果によると、今の仕事や働き方について強い不安、ストレスを感じる労働者の割合は、53.3%となっています。
つまり、社会人の半数以上が何らかの悩みや辛さを抱えながら働いているということです。
以下は、「強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と回答した労働者の割合を「年齢」「就業形態」ごとにまとめた表です。
【年齢別ストレスを感じている人の割合】
年齢 | 割合 |
---|---|
20代未満 | 4.7% |
20~29歳 | 47.6% |
30~39歳 | 59.5% |
40~49歳 | 53.6% |
50~59歳 | 57.4% |
60歳以上 | 37.4% |
ストレスを感じる労働者の割合は30代が60%近くに及んでおり、もっとも高くなっていることが分かります。
30代・40代・50代と、一般的にミドル世代と呼ばれる年代についても、半数以上の方がストレスを抱えているようです。
【就業形態別ストレスを感じている人の割合】
就業形態 | 割合 |
---|---|
正社員 | 57.1% |
契約社員 | 47.6% |
パート | 37.7% |
派遣 | 43.3% |
就業形態別に見ると、正社員がもっともストレスを感じる割合が高くなっており、パートと比較すると20%近くも水準が上がっています。
正社員は雇用面での保障などメリットもありますが、仕事量が多かったり責任を伴ったりと負担も大きくなりがちです。この調査結果には、そうした雇用形態による違いも影響しているのかもしれません。
仕事が辛い、会社に行きたくないと感じることは甘えではない
- 会社に行くのが辛いのは自分の考えが甘いせい
- 仕事が辛すぎて苦しくなる自分は精神的に弱い
- 人間関係に辛さを感じるのはHSP(※)の自分に原因がある
上記のように自分を責めてしまう人もいるでしょう。
同じ職場の人が明るく前向きに働いていたり同期が目標に向けて頑張っていたりとすると、自分が特別に弱い存在に思えてさらにネガティブな気持ちになってしまうこともあります。
しかし、「辛い」「苦しい」という感情を抱くことは決して甘えではありません。原因や程度に違いはあっても、仕事をしていれば誰もが一度は抱く感情と言っても良いでしょう。
何を辛いと思うのか、どのくらい辛いと感じるかは人それぞれです。他の人は気にならないことでも本人にとっては重大な問題である場合もあるのです。
自分自身の本音に耳を傾けずに我慢をし続けることは、心身の健康にも影響を及ぼします。辛いと感じたときは自分を追い詰めるのではなく、その原因と向き合ってみることをおすすめします。
誤解を招く行動をしない!「仕事が辛い」が甘えと判断されるケースもある
前述の通り、「仕事が辛い」「仕事を辞めたい」と感じること自体は甘えではありません。
上司や同僚にマイナスのイメージを持たれると職場の居心地も悪くなるので、辛い気持ちにも拍車がかかってしまうでしょう。
そこでここでは、周囲に甘えだと捉えられてしまうケースについて紹介していきます。誤解を招くような行動は避けて、これ以上状況を悪くしないよう注意しましょう。
「辛い」「辞めたい」の理由が自分本位
「仕事が辛い」「会社を辞めたい」の理由が自分本位な場合は、周囲から「甘えている」と判断される可能性が高いです。
具体例をあげると以下のような理由です。
- 「楽をしたいから仕事を辞めたい」
- 「夜遅くまでゲームをしていて朝起きるのが辛い」
- 「つまらない仕事だからやりたくない」
面倒なことより楽なこと、つまらないことより楽しいことをしたいと思うのは誰しも同じでしょう。
しかし、それだけで仕事は成立しません。
社会人として働く以上、オンオフの切り替えが必要で、ビジネスの場では自制心や集中力が求められます。
責任感のない行動を取る
社会人として無責任な行動を取ってしまうことも、「仕事を甘く見ている」と思われる要因のひとつです。
例えば、以下のような行動は「責任逃れ」と受け止められる可能性があります。
- 自分の行動の責任を取らない
- 他人に責任を転嫁する
- 責任のある仕事を一切しない
職種や立場によっては、業務上の責任を背負うことに対して不安を感じて「プレッシャーが辛い」と悩むこともあるでしょう。
しかし、社会人として仕事に取り組むうえでは、自分の仕事に責任を持つことやミスをしないよう取り組むことは避けられません。
そうした姿勢で仕事に真摯に取り組むことが社会人としての信用度につながってくるのです。
それなのに責任やプレッシャーから逃れてばかりいては、上司や同僚からの信用も得られません。
不平不満ばかりを言う
仕事や会社に対する不平不満ばかり言うことも、周囲から「甘え」と思われる可能性が高いでしょう。
仕事や会社において問題・課題が生じるのは珍しくはなく、求められるのはその解決や改善に向けてどう考え行動していくかです。不平不満ばかりを述べていては何の解決にもなりません。
また、ネガティブな言葉は社員の士気を下げます。
職場の雰囲気を悪くしたり、場合によっては同僚の仕事の妨げになったりと、悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
個人的な好き嫌いを仕事に持ち込む
人間関係が理由で「辛い」「辞めたい」と思う方も多いですが、場合によってはそれ自体が「甘え」と捉えられることもあります。
プライベートなら嫌いな人や苦手な人とは距離を置けば済みますが、ビジネスの場に好き嫌いを持ち込むのは禁物です。
社会にはさまざまな人がいて、周囲と協力しながら業務を遂行しなければなりません。
- 「上司が嫌いだから直接報告せずメールで済ませよう」
- 「あの人は苦手だから一緒の仕事はしたくない」
- 「この業務は嫌いだから後輩にやってもらおう」
「仕事が辛い」「会社に行きたくない」と感じる原因を紹介します
多くの人がストレスを抱えながら働いていることが分かりましたが、その理由としてはどのようなことがあげられるのでしょうか。
ここでは、仕事が辛いと感じる原因について見ていきます。
複数の理由から仕事へのやる気を失っている可能性もあります。自分自身に当てはまる事柄がないか、確認しながら読んでみてください。
仕事が辛い理由は「人間関係が良くない」が最も多い
仕事に前向きに取り組めなくなる理由として多いのが、人間関係の悩みです。
【人間関係の悩みの例】
- 上司が気分屋で常に振り回されている
- 苦手な人がいる
- 陰口を言われている
- 職場に馴染めず孤立してしまっている
- 派閥争いに巻き込まれている
プライベートなら気が合わない人とは距離を置けば済む話ですが、ビジネスの場となるとそうはいきません。
上司、先輩、同僚など仕事で関わる人との関係が良くないと、仕事への意欲まで低下してしまいます。必要以上に気を遣ったり強いストレスを感じたりすれば、会社に行くのが辛いと感じるのも仕方のないことです。
また、人間関係がうまくいっていない職場は、暗かったりピリピリしたりと、職場全体の雰囲気も悪くなりがちです。精神的な苦痛を感じる環境に身を置くことは、誰にとっても辛いことと言えるでしょう。
【転職入職者が前職を辞めた個人的理由とその割合】
- 男性
【理由」 | 割合 |
---|---|
職場の人間関係が好ましくなかった | 8.1% |
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 8.0% |
給料等収入が少なかった | 7.7% |
- 女性
【理由】 | 割合 |
---|---|
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 10.1% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 9.6% |
給料等収入が少なかった | 7.1% |
※男性・女性ともに「個人的理由」のうち「その他の個人的理由」を除いて紹介しています。
退職や転職に踏み切る理由になるほど、人間関係の良し悪しは働くうえで重要なポイントです。
クレームや理不尽な要求で顧客とのトラブルに悩んでいる
人間関係の悩みは、職場だけに留まりません。顧客とのトラブルが原因で、仕事が辛いと感じる人もいます。
【顧客とのトラブルの例】
- 毎週クレームを言われる
- 理不尽な要求をされる
- 感情的で話を聞いてくれない
こういった顧客対応が続くとストレスが溜まり、「仕事が辛い」「仕事から逃げ出したい」と思っても仕方がありません。
接客や営業に携わっている人は、顧客との関係性が非常に大切です。顧客の態度や返答に悩まされ、対応に苦労している人は少なくないでしょう。
特に、上司がクレームに対応せず、自分ですべて対応しなければならない状況が続くと、会社に行くのが辛くなるといえます。
労働環境の悪さが理由で仕事が辛い人も多い
職場の労働環境が良くないことが原因で、仕事をするのが辛いと感じる人も少なくありません。
【労働環境が悪い例】
- 毎日のように残業している
- 残業しても給料が支払われない
- 休日出勤が多い
- 休憩が取れないほど忙しい
- 狭いロッカー室でしか休憩が取れない
- 人員不足が続いていて一人あたりの業務量が多い
労働時間や業務量が多いと、肉体的な疲労がどんどん溜まっていきます。
また、常に何かに追われているような気持ちになり気も休まりません。心身の疲れを取る時間や余裕がない状態が続けば、仕事が辛いと感じるのも無理はないでしょう。
そもそも業務自体がハードで身体的に辛い
長時間立ちっぱなしだったり体力や筋力が必要な力仕事だったりと、仕事内容そのものがハードであれば辛さを感じるのも当然でしょう。
日常業務をこなすための体力が追い付かないと、身体にかかる負担は大きくなります。
数日や数週間であればそれほど負担を感じなくても、長期的に働いた結果、身体に影響が出てくることもあるでしょう。
また、体を動かす仕事や体力が要る仕事の場合、以下のように体調不良やケガ、加齢などによって思うように仕事ができなくなることもあります。
- 「腰に負担がかかる仕事を続けた結果、慢性的な腰痛に悩まされている」
- 「ケガをしてしまい完治するまでは元のように働けなくて辛い」
- 「年を重ねて若いときと同じようには仕事ができなくなってきた」
身体的に辛い状態が続くと、精神面にも影響を与え気持ちがネガティブに偏りやすくなります。
このように仕事内容が過酷すぎることも、「辛い」「辞めたい」と感じる要因のひとつです。
仕事ができない・向いていないと感じる・ミスをしてしまう、結果辛いと感じる
「どんなに頑張っても成果があげられない」「そもそも仕事自体が自分に合っていないように感じる」「同じミスをくり返してしまう」といった理由も、仕事が辛くなる原因のひとつです。
真剣に仕事に取り組んでいるのに結果が出なかったり失敗が続いたりすれば、自信を失ってしまうのも仕方ありません。
そんな状態が長く続けば、仕事に対して前向きに取り組むのも難しくなっていきます。
労働意欲が低下するだけでなく、出勤すること自体に辛さを感じてしまうようになるのも時間の問題と言えるでしょう。
わからないことが多すぎる・わからないことを聞けなくて辛い
「仕事ができない」と感じる以前に、「仕事がわからないことだらけで進まない」「自分でも何がわからないのかわからない」といった状況に陥って辛くなってしまうこともあります。
例えば、入社して間もない新人や新しい部署に異動したばかりの方の場合、わからないことが多いのも当然です。
身近に指導してくれる人や相談できる人がいれば問題ありませんが、「誰に聞けばいいのかわからない」「どのように質問したらいいかわからない」「先輩が忙しそうで聞きにくい」という状態ではいつまで経っても仕事が覚えられません。
また、キャリアを積んできた方でもこれまで経験したことのない仕事を任されたりすれば、新しい仕事を理解するまでに時間もかかるでしょう。
わからないことを素直に聞ければ良いですが、「こんなこともわからないのかと思われたくない」「評価を下げたくない」という気持ちからわかったふりをしてそのまま仕事を進めてしまうこともあるかもしれません。
わからないことが解消できないというのは辛いものです。
常に数字や納期に追われるなど精神的に余裕がなくて辛いこともある
業界や職種によっては、常に何かに追われていて精神的に余裕が持てないことで辛くなる方もいます。
- 厳しい営業の現場にいて常に目標や数字に追われている
- すべての仕事の納期がタイトでいつもスケジュールに余裕がない
- 納期に間に合うかどうかが心配で休日も仕事のことを考えてしまう
余裕がないときほどひとつひとつの仕事を確実に片付けていくことが重要ですが、不安や焦りがあると落ち着いて仕事に取り組めません。
指示待ち・言い訳で職場に悪い印象を与えている
上司からの指示を待つばかりで、自分からはあまり行動しない「指示待ち」の状態も、仕事が辛い原因になる場合があります。
「◯◯さんは誰かに言われないと何もしない」と周りにマイナスイメージを持たれ、仕事が辛くなるケースです。
また、自分がミスした際に「上司が悪い」「業務量が多いのが悪い」と言い訳し、職場で過ごしにくくなり、仕事が辛いと感じる場合もあります。
自分の非を認めず、自分以外を言い訳にしてしまうと、周囲からの評価が下がります。
社風が合わないことが原因で仕事が辛いと感じる場合もある
社風や職場の環境が自分と合わないことが原因で、会社に行くのが苦痛になってしまうケースもあります。
【社風が合わない例】
- 上下関係が厳しすぎる
- 体育会系のノリが合わない
- 結果しか評価されない
- 飲み会や社内イベントが多い
- 社員同士の仲が良すぎてプライベートまで干渉される
社風と一言で言っても企業によって異なりますが、性格がひとりひとり違うように会社にもそれぞれ個性があります。
他の人が「快適」「居心地が良い」と感じる職場が、必ずしも自分にとっても最適な職場であるとは限りません。場合によっては、そこにいるだけでも強いストレスを感じてしまうこともあるのです。
ハラスメントを受けているため仕事が辛い状態が続いている
パワハラ、セクハラ、モラハラなどのハラスメントを受けていれば、会社に行くのが辛くなるのも当然でしょう。
ハラスメントと一言で言ってもその種類は多岐に渡り、30種類以上あるとも言われています。
ハラスメント行為をそのまま放置していると状況がどんどん悪化することもあるので注意が必要です。被害に遭い続けていれば、精神的な負担から心身の不調をきたす恐れもあります。
業務や成果に対して給料が安い場合も仕事が辛いと感じる
「ハードな仕事のわりに給料が安い」「成果を上げているのに給料が上がらない」など、仕事内容と給料との間にギャップを感じて仕事へのモチベーションが下がってしまうこともあります。
給料は労働や努力への対価です。それが正当に支払われていないように感じてしまうと、「何のために働いているのか」と労働意欲が薄れてしまうのも当然でしょう。
「頑張っても報われない」という気持ちが強くなってしまった結果、仕事に本気で取り組めなくなったり出勤を面倒に感じたりと負のスパイラルに陥ってしまうことも少なくありません。
一方で、日々生活を続けていくにはお金が必要です。
仕事が辛いときに起こる異変は?辛いけど頑張る、は無理のない範囲で
仕事が辛いにもかかわらず働き続けると、異変が生じる場合があります。異変を感じたら、うつ病を招く可能性もあり、注意が必要です。
仕事が辛いとどういった異変が起きるのか、以下で5つ紹介します。
寝付きが悪くなかなか眠れない
寝付きが悪くなり、なかなか眠れない日が続いている人は、仕事が辛いことが原因で自律神経が乱れている可能性があります。
交感神経が優位に働く原因として、仕事のストレスも考えられます。仕事が辛いために「これまでは布団に入るとすぐに眠っていたが、最近は眠れない」と自覚している人も中にはいるでしょう。
睡眠時間が短くなれば、疲れが取れず、余計に仕事が辛いと感じてしまいます。仕事の悩みやストレスを解消するために、なるべく早く対処しましょう。
仕事が辛いことが原因で、食欲に異常が出てくる
仕事が辛いと以下のように、食欲に異常が見られる場合もあります。
- 食欲がない
- まったく食べられない
- 過剰に食べ過ぎてしまう
仕事で強いストレスがかかって食欲がなくなり、「急に体重が減った」という状態は危険です。栄養不足は心身ともに良くありません。
また、仕事が辛く、食欲が増す人もいるでしょう。食べ過ぎは過食症やメタボリックシンドロームにつながりやすいため、注意が必要です。
仕事が辛いけど頑張る状況が続くと、体に不調をきたしてしまう
仕事が辛いために、体に不調をきたしている人も要注意です。
たとえば、体の不調には以下が挙げられます。
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 下痢や便秘
不調な状態を放置すると、症状がより悪化するかもしれません。「いずれ治るだろう」とは思わずに、早めに対処しましょう。
なお、勤務時間が非常に長い人は休んだ後も疲れが取れず、ストレスが蓄積してしまいます。慢性的に頭痛や肩こりに悩み、いくら眠っても治らない人もいるでしょう。
下痢や便秘を放っておくと、潰瘍(かいよう)ができる場合もあります。なかなか改善しないときは、なるべく早く内科または心療内科、消化器科の診察を受けましょう。
気が沈んだりイライラしたりと感情が不安定になる
「気が沈んでやる気が起きない」「ネガティブな気持ちでいっぱいになる」など、仕事への辛さから気分が落ちこんでしまうことがあります。
また、精神的なストレスが影響して、理由もなくイライラしたり言動が攻撃的になったりすることも少なくありません。
このように感情の起伏が激しかったり情緒不安定だったりする場合には、仕事が辛いせいでメンタルに異変が表れている可能性があるので注意が必要です。
精神疾患につながる恐れもあるので早めに心療内科やメンタルクリニックを受診しましょう。
不安感や緊張感がある
これまで何も感じなかったことに対して「不安感」「緊張感」「焦り」などを感じるようになっている場合は、仕事への辛さから精神的に追い詰められている可能性があるので注意が必要です。
- 目標やノルマの達成に対して強い不安を感じるようになった
- これまで何度もやってきたプレゼンに必要以上に緊張してしまう
- 常にタイトスケジュールで行動しなければならず焦ってしまう
- 仕事量のキャパオーバーで不安や焦りを感じる
心配事や気がかりなことがあれば、誰しも不安や緊張を感じるものです。
しかし、必要以上に不安になったり動悸がしたり、原因となる出来事がないのに不安や焦り、緊張を感じるようなら精神的なSOSのサインである可能性があります。
精神的な負担がかかり続けると精神疾患に及ぶ恐れがあるので、軽視せず早めに専門医に相談しましょう。
出勤するまで時間がかかるようになった
出勤のために家を出る際、これまでよりも時間がかかっていれば要注意です。仕事によるストレスで、無意識に出勤時間を遅らせている可能性があります。
- 身支度に前よりも時間をかける
- 出勤前にする必要がない作業を始めてしまう
こういったことに当てはまれば、仕事が辛くストレスが溜まっているといえます。うつ病になる恐れもあるため、異変を無視せず、早く対処することが大切です。
仕事が辛いと少しのミスに落ち込んでしまう
仕事中、少しのミスに落ち込んでしまうのも、仕事が辛いときに生じる異変の一つです。
仕事でミスをした経験は、ほとんどの人があるはずです。怒られたときは「成長の機会」と捉え、ポジティブに考えましょう。
少しのミスにあまり落ち込まず、自分のミスを受け止めて原因や対策を考えることが大切です。
ケアレスミスが増えた・仕事に集中できない
仕事へのストレスからケアレスミスが増えることもあります。
- 会議の予定や書類の提出期限などをうっかり忘れてしまう
- スマホやパソコンをどこかに置き忘れてしまう
- 何をどこに仕舞ったかなど物忘れが増えた
特に注意すべきなのが、普段はしっかりしている人や几帳面な人がこのようなケアレスミスを頻繁にするようになった場合です。
仕事へのストレスが原因で注意力や集中力が低下してしまっている可能性があります。
趣味や好きなものへの興味が薄れてしまった
仕事が辛い状態が続き、これまで楽しめていた趣味、好きなものに興味が薄れてしまうケースもあります。
- 楽しんで続けていた趣味に夢中になれなくなった
- 仕事もプライベートも楽しいと感じない
仕事が辛いだけではなく、仕事以外も辛いと感じてしまい、楽しめないのかもしれません。
趣味を楽しめないとなると、ストレス解消が難しい状況です。仕事が辛いという気持ちが晴れにくいため、早めの改善が必要といえます。
仕事が辛いサインを見逃さないで!ストレスをセルフチェックしよう
自分では大丈夫と思っていても、知らず知らずのうちに蓄積したストレスによってある日突然心身に不調をきたしてしまうことがあります。
そうならないためには、心身からのSOSに少しでも早く気づいてあげることが大切です。
ここでは、心身の状態のセルフチェック法やストレスサインについて紹介していきます。一度立ち止まって自分自身の心の声に耳を傾けてみましょう。
仕事が辛い!と感じた時に今すぐできるストレスチェック
厚生労働省による「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」にアクセスすると、サイト上でストレスや疲労蓄積度が分かる診断を受けることができます。
診断は質問に回答していくだけでOKです。どれも短時間でできるので、職場でストレスを感じている方はぜひやってみてください。
診断 | 質問数 |
---|---|
『3分でできる職場のストレスセルフチェック』 | 23問 |
『5分でできる職場のストレスセルフチェック』 | 57問 |
『働く人の疲労蓄積度セルフチェック(働く人用)』 | 20問 |
仕事が辛いときは心身にストレスのサインが表れていないか確認する
体や心のささいな変化であっても、それがすでにストレスのサインとなって表れている場合があります。
以下に、体と心のストレスサインを紹介します。自分自身の状態を確認してみてください。
体のサイン | ・めまいや耳鳴りがする ・肩こり、頭痛、腰痛などの痛みの症状が出ている ・下痢や便秘をしやすくなった ・食欲がない、または食べ過ぎてしまう ・寝つきが悪い、何度も目が覚めてしまう |
---|---|
心のサイン | ・感情が高ぶって急に泣き出してしまう ・ささいなことで驚いてしまう ・不安感や緊張感が強い ・イライラしやすい、怒りっぽい ・気分の落ち込みが激しくやる気が出ない ・人に会うのが面倒、人に会いたくない |
仕事が辛いと感じたときの7つの対処法!無理のない範囲で行動しよう
体力的・精神的に辛い状態が続くと、「会社を辞めたい」と思うようになるかもしれません。
しかし、投げやりになって勢いで退職してしまうと後悔する恐れがあります。
そこでここからは、仕事が辛くなったときに試してみてほしい対処法を7つ紹介します。無理のない範囲で、きることから取り入れてみてください。
仕事が辛いときは有給休暇を取得してとにかく体を休める
身体的な疲れや精神的な負担が溜まっているなら、有給休暇を取得するなどして仕事を休みましょう。
趣味に没頭するのも良いですし、少し遠くに旅行に出てみるのもおすすめです。
ポイントは、休んでいる間は仕事のことをなるべく考えないようにすることです。心身ともにしっかり休んだ後に、改めてしっかり考える時間を持てば良いので、まずは「辛い」という気持ちで疲れ果ててしまった心のケアをしましょう。
また、心身の不調が深刻な場合には、休職をするというのもひとつの方法です。
勤務している会社が休職制度を設けているかどうかにもよりますが、一定期間、仕事を休んでストレスを感じる環境から離れることで気持ちにゆとりが持てるようになります。
信頼できる上司や先輩に仕事が辛い気持ちを相談する
ネガティブな感情はひとりで抱え込んでいても消えません。仕事や職場での悩みが「辛い」と感じるレベルにまで及んでしまったときは、信頼できる相手に相談してみましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなります。一緒に悩んでくれたり思いに共感してくれたりと、寄り添ってくれる存在によって辛かった気持ちも和らぐでしょう。
仕事内容や職場の状況をよく知っている相手であれば、話をすることで具体的な解決策が見つかる可能性があります。上司や先輩が過去に同じような経験をしていれば、どのようにして乗り越えたかなど、体験に基づいたアドバイスがもらえるかもしれません。
ただし、相談相手を間違えると、周囲に話を広げられたり親身に聞いてもらえなかったりと、かえって嫌な思いをすることもあります。
相談相手は慎重に選ぶよう心がけましょう。
紙に書き出して自分の仕事が辛い気持ちを整理する
すぐにでもできる対処法としては、気持ちを紙に書き出して感情の整理をするという方法があります。
「とにかく今の状態が辛い」「会社に行きたくない」という状態では、何に対して「辛い」「苦しい」「嫌だ」と感じているのか、自分でもよく分からなくなっている可能性が高いです。
そんなとき、気持ちを文字にして表すことで、もやもやした感情の正体を把握することができます。自分の気持ちや状況を客観視できれば、仕事や働き方に対する不満や要望も分かるようになります。
現状で何ができるか、問題の解決法も導きやすくなるでしょう。
仕事や辛くて辞めたいなら、業務や部署を変えてもらうのも一つの手
仕事が辛いと感じる原因が会社全体ではなく今いる部署や仕事内容にあるなら、部署異動や担当業務を変えてもらうことで問題が解決する可能性が高いです。
例えば、チーム内の人付き合いに悩んでいる場合、部署異動によって人間関係を一新することができます。また、合わない仕事をすることで精神的な負担を感じている場合も、担当業務を変えることで別の仕事に取り組めるようになるでしょう。
直属の上司に相談する、人事部に確認するなどして、交渉してみましょう。
仕事への取り組み方を変えて辛い気持ちを払拭する
「労働環境が悪い」「仕事ができない」など、何らかの理由で仕事へのモチベーションが低下しているなら、仕事への取り組み方を変えることで問題が解決する場合があります。
以下に、労働意欲が低下する原因ごとの対処法の例を紹介するので参考にしてみてください。
【理由別 仕事への取り組み方を変える事例】
理由 | 対策 |
---|---|
残業が多い | ・何に時間がかかっているのか把握する ・スキルアップのために努力する ・先輩や同僚に仕事の進め方を相談する |
給料が低い | ・いつまでにどんな成果を上げれば昇給するか確認する ・昇給するために必要なスキルを身に付ける |
仕事ができない | ・メモを取る、メモを見返す習慣をつける ・ミスを防ぐためのチェックリストを作る |
やりがいを感じない | ・短期間で達成できる目標を立てる ・成果を上げている人にモチベーションを聞いてみる |
何もしなければモチベーションに変化はありませんが、行動することで少しでも刺激があれば、仕事への向き合い方も変わってきます。小さな取り組みが大きな変化につながる可能性があるので、できることから取り入れてみてください。
プライベートを楽しむ・ストレス解消で仕事が辛い気持ちを緩和する
業務が終わった後や休日も仕事のことを考えていませんか?
常に仕事のことを考えていると気が滅入ってしまいます。仕事での失敗や職場であった嫌なことなど、ネガティブなことほど思い出してしまうのも分かりますが、オンとオフのメリハリをつけるだけでも気分が変わります。
仕事終わりや休日などは、家族や友人との時間を楽しむ、趣味に没頭するなどして、プライベートを充実させましょう。
以下のように、五感に働きかけるストレス解消法を取り入れてみるのもおすすめです。
【ストレス解消法】
視覚 | ・映画鑑賞や読書をして泣いたり笑ったりする ・ゲームに没頭する ・花や緑を眺める |
---|---|
味覚 | ・美味しい食事や甘いものを食べる ・ハーブティー、ホットミルク、適量のお酒を飲む (ただし、食べ過ぎや飲み過ぎには注意する) |
嗅覚 | ・アロマの香りを楽しむ ・お気に入りの入浴剤を探してみる |
聴覚 | ・好きな音楽を聴く ・好きなアーティストのコンサートに行く |
触覚 | ・38~40℃のお風呂にゆっくり浸かる ・近場の温泉に行く |
仕事が辛いと重く考えすぎず、楽観的に考えるよう意識する
仕事に真剣に取り組むことは素晴らしいことですが、ときには肩の力を抜いてみましょう。
仕事が辛いと思い悩んでいる人のなかには、物事を深刻にとらえすぎてしまったり必要以上に落ち込んだりと、自分自身の真面目さによってますます苦しい状態に陥っている人もいます。
考えすぎた結果、心身に不調をきたしてしまっては仕事どころではなくなってしまいます。
少しでも楽観的に考えるように意識することで、辛い気持ちも少しは和らぐはずです。
「余裕がないときにそんなことできない」と思うかもしれませんが、くり返し言い聞かせるうちに思考の癖を変えることができます。
自分の考え方の癖を見直し、必要以上にネガティブにとらえすぎる傾向がないか、冷静になって客観的に見直してみるようにしましょう。
感情のコントロール法のひとつとしてできるようになると、真面目な人や頑張りすぎてしまう人でもうまく仕事に向き合えるようになるのではないでしょうか。
仕事が辛いために心身の不調が続いていれば病院へ行く
仕事が辛く、いろんな対処法を試しても心身の不調が長く続いているときは、病院へ行きましょう。
- 食欲がない
- 眠れない
- やる気が出ない
- 涙もろくなった
このように普段とは異なる状態が2週間続いていれば、心療内科や精神科で診てもらいましょう。
医師に「休職が適切」と言われたら、症状は重いといえます。もしうつ病といった精神的な不調が判明したときは、仕事よりも自分の体調を優先することが大切です。
仕事が辛いけど頑張りたいときの対処法を試してみよう
仕事が辛いものの「退職せず、もっとここで頑張りたい」と思う人もいるでしょう。
ここでは、仕事が辛いけど頑張りたいときに試してほしい、対処法を紹介します。
自分の仕事は何に役立っているのか把握する
仕事へのやりがいを感じず辛いと感じる人は、自分の仕事は何に役立っているのか把握しましょう。
- こんな仕事をしても意味がない
- この業務はつまらない
このように思っていても、仕事は誰かの役に立っています。どのように役に立っているのか分からない場合は、自分が仕事をしないと職場がどうなるか考えてみましょう。
「つまらなくて辛い」と思っている仕事でも、このように誰かの役に立っています。自分の仕事は何が目的なのか分かれば、モチベーションが上がりやすいでしょう。
辛いと考えるだけじゃなく、仕事の良い結果に注目する
仕事でミスをしたり、成績が悪かったりすると、「ミスばかりでこの仕事は向いていない」「なぜ自分はこんなこともできないんだろう」とマイナス思考に陥る人もいるでしょう。
仕事で落ち込みやすい人は、良い結果に注目するのがおすすめです。悪い結果ばかりに目を向けるとミスが気になって本来の力を発揮できず、余計にミスが増える悪循環に陥る可能性もあります。
- ミスをしたけど、すぐに上長へ報告できた
- 成績は先月より悪かったけど、顧客から感謝された
このように良い結果に注目し、落ち込む時間を減らしましょう。達成できたことに目を向ければ、仕事が辛いと思わずに済みます。
ミスの対応が終わったのなら、必要以上に落ち込まず、原因を知って今後に活かすことが大切です。
一緒に働いている人と自分を比べない
仕事が辛くても頑張りたいとき、周りと自分を比べてしまう人もいるでしょう。
- 同僚よりも仕事が遅い
- ◯◯さんみたいに結果が出ない
このように一緒に働いている人と自分を比べると、落ち込み、さらに仕事が辛いと感じやすくなります。
仕事が辛いとき、周りと自分を比較しないように注意しましょう。働いている人と自分を比べて「仕事が辛い」と感じるとき、あくまでも相対評価に過ぎません。
人間関係の辛さは、上司や先輩からアドバイスをもらう
人間関係で仕事が辛いと感じている人は、思い切って周りに話しかけるのがおすすめです。
しかし、単に話しかけるのではなく、仕事のアドバイスをもらえるように働きかけてみましょう。上司や先輩に、以下のように話しかけてみてください。
- どうすれば◯◯さんのように仕事を上手く進められますか
- メールの返信がこれで良いか、アドバイスがほしいです
アドバイスを積極的に求めれば、上司や先輩を尊敬していることが伝わるはずです。また、アドバイスで仕事が上手くいけば、良い成績につながるでしょう。
「自分と他人は違う」と認識して人に期待をし過ぎない
人間関係について不満や悩みを抱えたときは、ある程度割り切って考え、期待し過ぎないように意識することもひとつの対処法です。
そもそも自分と他人とはまったく違う人間で、価値観や仕事観も人それぞれです。
自分では「当たり前」と捉えていることでも、他人にとってはそうでないことも大いにあります。
しかし、自分が期待した通りに相手が行動してくれるとは限りません。期待が外れればそのギャップにストレスを感じるようになるでしょう。
この場合、重要なのは相手に過度な期待を持たないことです。
自分と相手の考えていることは違うという前提で、そのうえで何か要望があれば、「ここまでやってほしい」「この日までに仕上げてほしい」というように相手にきちんと伝えましょう。
旅行や買い物など仕事以外の楽しみを増やす
仕事が辛いときは、仕事以外に目を向けることも大切です。
職場の人間関係や業務内容の改善が難しい人は、プライベートの楽しみを増やしてみましょう。たとえば、以下のような予定を入れてみてください。
- 仕事帰りに友人と買い物へ行く
- 次の休日に旅行する
- 帰宅後に自宅で映画を観る
仕事以外の楽しみを増やすと、仕事のモチベーションが上がりやすくなります。プライベートが充実すれば、仕事が辛くても頑張れるでしょう。
また、仕事ばかりに時間を費やすと、精神的にも体力的にも余裕がなくなってしまいます。プライベートの時間も大切にして日々過ごせば、仕事が辛い気持ちが減るはずです。
社内のキャリアパスや人事制度を確認して将来のキャリアを考える
現状への不満から仕事をするのが辛いと悩んでいるときは、目の前の問題にばかり意識が向いてしまいがちです。
そんなときは少し視点を変えて、将来のキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか。
まずは、社内のキャリアパスや人事制度を調べて、今の会社で働き続けるとどのようなキャリアが築けるのかを調べてみましょう。
「キャリアパス」とは、日本語に直訳すると「キャリアを得るまでの道」という意味になります。すなわち、キャリアパスは企業などの組織内においてキャリアを積み重ねていくために必要な過程や道筋を示すものです。
例えば、目指す職務、職位などの目標に対して、必要なスキルや経験、至るまでの工程を明確化し提示することです。これを制度にしたものを「キャリアパス制度」と呼びます。
さらに5年後や10年後の自分をイメージし、「やりたい仕事」「希望の働き方」などが実現できるかどうかを考えてみます。
中長期的な目線を持つことで気づきが得られるかもしれません。
仕事に必要な知識やスキルを身につける
仕事で思うような結果が出ないとき、「辛いけど頑張りたい」という人は、仕事に必要な知識やスキルを身につけましょう。
- 資格スクールに通う
- ビジネス書を読む
- 仕事に関する情報をインプットする
電車やバスなどでの通勤時、就寝前など、5分や10分程度で構わないので、スキルアップの時間を確保しましょう。
また、知識やスキルが増えれば、自信にもつながります。仕事が辛い気持ちが和らぎ、これまでよりも業務が進む場合もあるので、ぜひ実践してみてください。
どうしても仕事が辛いなら転職情報をリサーチしてみる
仕事が辛いときに転職情報をリサーチすると、辛さが軽減します。
- 転職サイトで求人を見てみる
- 転職フェアに足を運ぶ
- 転職エージェントに話を聞いてもらう
現職と求人を比べて「今の仕事の方が良い」と気づけば、やりがいが生じるでしょう。
転職エージェントを利用し、仕事が辛い悩みを相談することもできます。転職エージェントを用いる際、絶対に転職する必要はなく、相談だけでも可能です。
ただし、仕事が辛いときでも、突然退職するのはやめましょう。勢いで退職し、転職活動を始めても、すぐに転職先が見つかるとは限りません。場合によっては、1年以上無職期間が続く恐れもあります。
無職期間が長引くと、焦りから妥協して次の職場を決めてしまい、またすぐに退職ということになるかもしれません。
収入や居場所を増やすために副業を始める
仕事に依存している人はミスや結果が出ないことに対し、落ち込みやすいといえます。
- 今の仕事を続けないと、生活が厳しい
- 退職すると、自分の価値が下がってしまう
こういった意識があるために、ミスや悪い結果に落ち込んでしまいます。
副業を始めて収入源を増やせば、今の仕事への依存度を下げられます。また、副業で居場所を増やすと、人との出会いも増え、視野が広がるでしょう。
副業によって知識やスキルが身につき、キャリアアップにもつながります。収入が増えて気持ちに余裕が生まれ、メンタルが安定し、今の仕事を進めやすくなるというメリットもあります。
ただし、職場によっては副業を禁止しているため、注意してください。副業を始める前に、就業規則は必ずチェックしましょう。
休職や有給でしばらくの間休む
「仕事が辛くても頑張りたい」という気持ちはあっても、産業医や精神科医から休職を提案される場合もあります。
休職を提案されたら、心身が限界に達しているサインのため、しっかりと休みましょう。無理に仕事を続けると、症状が悪化してしまいます。
また、仕事が辛いときに、有給で数日休むのも手です。心身ともに休んでリフレッシュする方が、仕事に取り組みやすいでしょう。
仕事を頑張るのは悪いことではありませんが、心身が疲れているときに無理をすると、仕事が余計に辛くなります。休職または有給でしばらくの間休み、一旦仕事と距離を置いた後に頑張ることも重要です。
仕事が辛いと悩んだときの注意点!やってはいけない行動があります
負の感情でいっぱいになってしまったときは、冷静さを失っている状態です。そのため、自分でも思わぬ行動に走ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、なかにはやってはいけないNG行動もあります。
仕事が辛すぎるからと言って急な退職は避ける
仕事に行きたくないからと言って、衝動的に会社を辞めるのは危険です。
「とにかくこの辛さから逃げたい」と退職や転職を考えることはあるでしょう。しかし、急な退職には以下のようなリスクが伴います。
【急に退職することのリスク】
- 次の仕事が決まるまで無職なので金銭的に困窮する可能性がある
- 転職活動のプランやスケジュールがないので転職活動に時間がかかる可能性がある
- 転職活動の際、採用担当者に「無計画な人」と懸念を抱かれる場合がある
無職の間は収入が得られません。十分な蓄えがあれば良いですが、そうでなければ金銭的な余裕の無さから、焦って転職先を決めてしまうこともあり得ます。
また、次の仕事が決まらないうちに退職してしまったことに対して、ネガティブな印象を抱く採用担当者もいます。
退職や転職を検討するときは、後悔しないよう慎重に進めることが大切です。
また40代転職など、年齢が高くなればなるほど転職先が見つかりにくいこともあるため注意しましょう。
「辞める」「辞めない」と極端な考え方をしない
仕事の辛さから精神的な余裕がなくなると、極端な考え方に走りやすくなりますが、「辞める」「辞めたい」の二者択一で考えるのは避けましょう。
改善の余地がある状態で極端な考え方をしてしまうと、視野が狭まってしまいます。会社を辞めなくても状況を良くする方法がまだ残っているかもしれません。
また、仕事を辞めるとなれば、収入面も生活面も大きく変わります。退職や転職をしたからといって必ず成功する保証はなくリスクも伴うので、退職・転職には慎重に踏み切るべきでしょう。
二者択一の極端な考え方は、自分自身をさらに追い込んでしまうことにもなりかねません。
精神的に追い詰められたときこそ冷静な判断が必要です。
仕事がどれだけ辛くても無断欠勤はNG
「会社に行きたくない」「出勤したくない」と悩んでいたとしても、無断欠勤は避けてください。
もちろん、会社を休むこと自体は悪いことではありません。
しかし、無断欠勤は社会人として非常識な行動であり、同時に仕事の責任を放棄することにもなります。社内での信用を失ってしまうので、その後ますます仕事に行くのが辛くなる可能性があります。
その後の転職活動やキャリアアップに影響を及ぼしかねません。
出勤・欠勤に関する連絡は社会人としての最低限のルールです。会社を休む際には、始業時刻前に必ず連絡を入れるようにしましょう。
仕事が辛いという悩みをひとりで抱えない
「仕事が辛すぎる」「もう会社を辞めたい」と苦しい気持ちをひとりきりで抱え込むのもできれば避けたい行動のひとつです。
ひとりで辛さに耐えていても気持ちは晴れません。むしろどんどん気が沈んでネガティブ思考になるという負のループに陥ってしまうこともあります。
悩みは「気持ちを打ち明ける」「話を聞いてもらう」という行動だけでも精神的に楽になることがあります。
もやもやした感情も言葉にすると自分の考えが整理できるので、すっきりとした気分にもなれるでしょう。
また、人に相談することで自分では思いつかなかった問題解決策が見つかるかもしれません。
家族や友人など親しい間柄の人に気持ちを打ち明けるのも良いですが、仕事や職場に関する悩みであれば会社の上司や先輩に相談するのがおすすめです。
仕事の状況がわかっている相手なら、会社の現状や問題を踏まえたアドバイス・意見がもらえるでしょう。
ただし、会社の人に相談する場合、相手は慎重に選ぶ必要があります。
相談相手を間違うと噂話として広められる、評価に差し障るなど、問題が大きくなることもあるので信頼できる人を選びましょう。
また、言葉選びも重要なポイントです。
単なる愚痴や不満に捉えられないよう、「問題を解決して前向きに仕事に取り組みたい」という気持ちはしっかり伝えてください。
以下に、公的な専門機関を4つ紹介します。
総合労働相談コーナー(厚生労働省都道府県労働局) | 各都道府県労働局などに設置されている労働者・事業者向けの相談窓口 |
---|---|
こころの耳(厚生労働省の委託事業) | 電話・SNS・メールでの相談が可能な相談窓口 |
労働条件相談ほっとライン(厚生労働省の委託事業) | 労働条件に関する相談窓口で匿名での相談も可能 |
みんなの人権110番(法務局) | 差別やハラスメントなど人権問題に関する相談窓口 |
仕事が辛いという心身のSOSを無視して働き続けるのも危険
体や心に異変を感じているのにそのまま働き続けてしまうと、体調が悪化してしまうかもしれません。
場合によっては、うつ病、適応障害、自律神経失調症などの精神疾患を抱えてしまうこともあります。
以下のような不調を感じたときには、無理をせずに「会社を休む」「休職を願い出る」「医療機関を受診する」など必要に応じて対応しましょう。
【心身の不調の例】
- 頭痛や肩こりがひどくなった
- 疲れやすくなった
- 寝つきが悪い・不眠が続いている
仕事が辛い際すぐに退職すべきケース7つを確認しておく
仕事が辛いときに頑張らず、すぐに退職した方が良いケースもあります。
すぐに退職すべきケースを7つ紹介するので、当てはまる人は退職や転職を検討しましょう。
職場でハラスメントを受けている
パワハラやセクハラなど、職場でハラスメントを受けている人はなるべく早く退職しましょう。
注意したり職場に相談したりしても、パワハラやセクハラがなくなるとは限りません。なくならない可能性の方が高いため、退職すべきです。
また、ハラスメントを我慢していると、辛い思いがどんどん増えてしまいます。時間が経てば経つほどメンタルに悪影響を及ぼすため、早めに退職を申し出ましょう。
なお、ハラスメントに関する実態調査では、ハラスメントを知った職場の対応を以下のように公表しています。
対応 | パワハラ | セクハラ |
---|---|---|
何もしなかった | 53.2% | 42.5% |
相談にのった | 24.4% | 25.8% |
事実確認のヒアリングを実施 | 18.0% | 17.5% |
ハラスメントが起きていると知っても、何もしない職場が多く、特にパワハラでその傾向が見られます。ハラスメントを解決するのは難しいため、解決に時間を割くのではなく、退職がおすすめです。
残業や休日出勤で勤務時間が長い
残業や休日出勤が続いており、勤務時間が長い人も退職すべきです。
時間外労働は以下のように、時間が決められています。
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
引用元:厚生労働省:時間外労働の上限規制
特別な事情を除き、上記の時間以上働いていれば違法にあたります。残業が毎月45時間を超えるのが当たり前になっている職場で働いている人は、できる限り早く退職すべきです。
また、毎週のように休日出勤があり、勤務時間が長い人も退職をおすすめします。しっかり休める時間がなく、心身ともに疲弊してしまいます。
社風が合わず職場になじめない
社風が合わない職場で勤務している人も、早めに退職しましょう。
次に挙げるような社風は良いとはいえず、仕事が辛いと思うのは無理もありません。
- プライベートに干渉してくる
- 数字だけを評価する
- 上下関係が厳しい
- トップダウンで業務を進める
社風はそう簡単に変えられないため、社風が合わず職場になじめないのであれば、退職しましょう。
ただし、本当に社風が原因で仕事が辛いのか、見極める必要があります。たとえば、単に上司と合わないだけなら、社風が原因とはいえません。人間関係が問題なら、部署異動を希望するのも一つの手です。
仕事量が多くて終わらない
仕事があまりにも多く終わらないときも、退職をおすすめします。
会社は従業員のスキルや人数などを把握し、個々に合う量の仕事を任せる必要があります。1人あたりの仕事量が多い場合、残業を増やすのではなく、人を増やさなければなりません。
従業員の数と仕事の量が見合っていなければ、良い環境とはいえないので、退職すべきです。
なお、厚生労働省が行った仕事に対するストレスの調査では、ストレスと感じる事柄に以下を挙げていました。
仕事の量 | 36.3% |
---|---|
仕事の質 | 27.1% |
対人関係(セクハラやパワハラを含める) | 26.2% |
昇進や配置転換など役割の変化など | 16.2% |
仕事でストレスと感じる事柄でもっとも多いのが、「仕事の量」でした。仕事の量をきちんと考えない職場は将来性も不安なため、退職した方が良いといえます。
実績を出しても給料が増えそうにない
能力に関係なく、勤続年数が長ければ給料が多いところも、退職がおすすめです。
本来なら、それぞれの能力に合う給料を支払う必要があります。能力があり実績を出しているにもかかわらず、給料が適切に支払われなければ、非常に損です。
また、適切な給料が支払われなければ、モチベーションが下がります。本来の実力を発揮できない可能性もあるので、退職し、きちんと評価してくれる職場に転職しましょう。
人間関係のトラブルを改善できない
人間関係のトラブルは、多くの職場で起きています。すぐには退職せず、部署異動などで改善できないか試してみましょう。
上司や先輩にアドバイスを求めたり、友人に相談したりなど、他の方の意見を聞くのもおすすめです。
しかし、もし改善を試みても人間関係のトラブルを解決できないときは、退職しましょう。特に、上司や先輩といった上の立場の方の行動を変えるのは難しく、退職がおすすめです。
異動が認められず、人間関係のトラブルを抱えたまま今の職場で働き続けるのは、厳しいでしょう。人間関係のトラブルは仕事のパフォーマンス、そしてメンタルに影響を与えます。もっと働きやすい職場を探しましょう。
休職を希望しても許可が出ない
精神科や心療内科を受診し、うつ病や統合失調症、適応障害などを診断された際、一般的には診断書を提出すると休職が認められます。
しかし、診断書を提出しても上司が休職の許可を出さず、休職できない場合もあります。
休職を希望しても認められなければ、精神疾患がある状態で働かなければなりません。症状が悪化する可能性が高いので、退職してきちんと休みましょう。
休職が拒否されたからといって、働き続けるのは危険です。うつ病などの診断を受けたら、体調を優先してまずは治療に専念しましょう。
仕事ができないくらい辛いなら退職・転職も視野に入れて行動する
今の仕事を続けながらできる対処法を取り入れてみても辛い気持ちのまま変化がないようであれば、退職や転職を視野に入れて行動しても良いでしょう。
ここからは、退職や転職に向けて考えるべきことや準備について紹介します。
仕事が辛いのは、退職したら解決する問題なのか考える
退職や転職に向けて具体的な行動に移す前に、今の悩みが退職すれば解決するのかどうか、じっくり考えてみましょう。
問題の原因が自分自身にある場合は、現職を離れても根本的な問題解決になりません。せっかく苦労して転職を成功させても、新しい職場で同じ壁にぶつかってしまったらまた「辞めたい」「逃げたい」と考えてしまう可能性があります。
同じ失敗をくり返さないためにも、急いで決断せずに慎重に判断しましょう。
第二新卒転職などで一度転職してしまうと、その後は第二新卒として扱われなくなってしまうこともあります。
仕事をするうえで何に「辛い」と感じるかを考える
仕事に何を求めるかは千差万別で、同じように「辛い」と感じることも人それぞれ異なります。
次の転職先で同じ悩みを抱えないためにも、自分にとって仕事における「辛いこと」がどんなことなのかを考えてみましょう。
具体的なやり方としては、これまでの出来事や現状を振り返り、辛いと感じた事柄を書き出していくという方法がおすすめです。
家庭を持っているなら家族の理解を得る
転職をするとなると、収入面や生活面が少なからず変化します。本人だけでなく家族にも影響を及ぼすので、退職や転職をする前には必ず家族に気持ちを打ち明けて理解を得ておきましょう。
転職活動を始めたからと言ってすぐに転職先が決まるとは限りません。
転職活動をスムーズに進めるためにも、事前に家族としっかり話し合っておきましょう。
仕事が辛いので転職活動をする場合は優先順位を決めておく
転職で希望の仕事や働き方を実現するには、転職先に求める条件を明確にしたうえで転職活動を行うことが重要です。
- 年収
- 職種
- 仕事内容
- 勤務地
- 通勤時間
- 休日
条件をリストアップしたら、「絶対に譲れない条件」「こだわりたいポイント」などを考えて優先順位を決めておきましょう。
転職活動では、たくさんの求人情報のなかから自分に合った条件の職場を探していきます。ある程度、優先順位が決まっていれば、希望の仕事ができるか、理想の働き方が叶うかなどの判断がしやすくなるでしょう。
自己分析でどんな仕事が適正か調べる
転職したいものの、自分にはどんな仕事が合っているのか、分からない人もいるでしょう。
自己分析で、自分にどんな仕事が適正なのか調べるのも一つの手です。
【自己分析のやり方】
- 過去の仕事を振り返る
- 自分の長所や強みを書き出す
転職する際、職場が自分のスキルや強みに合っているか見極めることが重要です。自己分析で自分に適した仕事が分かれば、ミスマッチを防げます。
今だけではなく5年後や10年後のキャリアも考える
転職をする場合、仕事が辛いと感じる今だけではなく、将来についても考えましょう。
- 5年後までにどういったスキルを身に着けたいのか
- 10年後にはどんなポジションにいたいのか
このような5年後や10年後のキャリアについても、しっかり考えておきましょう。
将来どんな自分になりたいか事前に考えておくと、「どのような職場環境が適切か」「どんな経験が必要か」など、あなたに合う転職先が分かってくるはずです。
「今の職場以外ならどこでもいい」という考えで転職先を探すと、早々に退職する可能性が高いでしょう。早期退職ではキャリアを築けない点からも、将来もきちんと考えることが大切です。
仕事が辛くて退職したいならまずは就業規則を確認する
会社を退職する場合、伝える時期として法律では「退職の2週間前まで」と定められています。しかし実際は、多くの企業が就業規則に退職を伝える時期について記載しています。
社会通念上、就業規則に反して退職することはできないので、退職・転職に向けての行動はこの規定に従って進めていきましょう。
一方で、退職するとなると、欠員分の人員確保や業務の引き継ぎなど現場での対応も順次、必要になってきます。
有給休暇がどれだけ残っているか確認しておく
転職活動を視野に入れているなら、有給休暇が何日残っているかも確認しておきましょう。
消化していない有給休暇があれば、有休を利用して転職活動ができます。
また、いざ辞めるとなれば後任者に対する引き継ぎを行う必要があり、状況によっては引き継ぎに時間がかかってしまい、残った有給休暇をすべて消化できない場合もあります。
事前に有給休暇の残日数を把握しておけば、転職活動にあてられる時間が明らかになり、転職活動のスケジュールを立てる際にも役立つはずです。
計画的に退職・転職に向けて行動するためにも、ぜひチェックしておきましょう。
引き留められにくい退職理由を考えておく
上司に退職を申し出ると、必ずと言っていいほど退職理由を聞かれます。
そのときの答え方によっては強い引き留めにあうこともあり、それによって円満退社が難しくなる可能性もあるので、あらかじめ引き留められにくい退職理由を考えておくと良いでしょう。
退職理由を伝える際のポイントは以下の通りです。
【退職理由の伝え方のポイント】
- 会社の不平不満を言わない
- ネガティブからポジティブな言葉に言い換える
- 感謝の気持ちや引き継ぎをきちんと行う旨を伝える
退職理由で会社の不平不満を言うと、相手を不快にさせてしまう恐れがあります。
また、「残業が多い」という不満を退職理由として伝えてしまうと、「残業しないように済むよう業務量を調整するから残ってほしい」というように、上司が改善策を提案しやすくなり引き留められる可能性が高くなります。
退職理由は、「専門性を高めてスキルアップを目指したい」「ずっとやりたかった業界で自分の力を試してみたい」などとポジティブな言葉を選んで伝えると相手も応援したい気持ちになりやすいでしょう。
合わせて、「これまで大変お世話になり感謝しています」迷惑をかけないようしっかり引き継ぎをします」というように、感謝の気持ちや最後まできちんと勤務する気持ちを示すことも忘れずに。
スムーズな引き継ぎのために資料を作成しておく
退職・転職する可能性が高いのであれば、引き継ぎの準備をしておきましょう。
後任者に対してきちんと業務の引き継ぎができていないと、会社を辞めた後に職場の人や取引先に迷惑をかけてしまいます。「どうせ辞めるから」などと考えず、最後まで責任を持って仕事に取り組みましょう。
以下のような事前準備をしておくと、引き継ぎ業務もスムーズに進められるでしょう。
- 業務のやり方や流れを説明した「手順書」を作成しておく
- 発生しやすいトラブルとその対処法についてまとめておく
- 社内外の担当者やクライアントの連絡先などをデータにまとめておく
また、退職日から逆算して引き継ぎスケジュールを立てておくのもおすすめです。
退職日が近づくと、退職手続きや社内外への挨拶など何かとやるべきことが増えます。
仕事が辛いから転職を悩んでいる人は転職エージェントに相談する
「転職するかどうか迷っている」「退職や転職について相談できる人がいない」という場合には、おすすめ転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントへ登録すると、転職市場を熟知したキャリアアドバイザーによるアドバイスが受けられます。転職支援の実績が豊富なキャリアアドバイサーに相談することで、今の職場で抱えている問題が解決するかもしれません。
転職エージェントを利用したからと言って、必ず転職しなければならないということはないので安心して利用してみてください。
また、実際に転職をするとなった場合には、以下のように幅広いサポートを受けることができます。
- 求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接の日程調整
- 面接対策
- 条件の交渉
- 円満に退職するためのアドバイス
具体的なサポート内容は各サービスによって異なりますが、自分に合った転職エージェントを選ぶことで転職活動がスムーズに進められるようになります。
例えば資格を持っている人なら、「看護師転職サイト」「薬剤師転職サイト」など専門の転職エージェント活用がおすすめです。
転職20代・転職30代など、年齢ごとに適した転職エージェントも変わりますから、より自分の状況にあったサイトを選びましょう。
仕事が辛くて転職する人必見!転職先を探す際のポイントをチェックしよう
今の仕事が辛くて転職を決意する方の中には、「もう辛い仕事はしたくない」と考える方も多いでしょう。
そこでここからは、自分にとって辛くない仕事を探す際に知っておくべき、企業選びのポイントを紹介していきます。転職先で同じ辛さを味わわないためにも、チェックポイントをぜひ押さえておきましょう。
自分がやりたい仕事ができるか
「その会社に入社した場合に自分がやりたい仕事ができるかどうか」を考えてみましょう。
「やりたくない」「つまらない」「自分に合わない」と感じながら仕事をしていれば精神的に辛くなるのも当然ですが、「楽しい」「面白い」と思える業務ならモチベーションを保ちながら仕事に取り組めます。
自己成長を実感する機会も増えるので、自然とキャリアアップやスキルアップを目指すようにもなるでしょう。
また、積極的に仕事に取り組んでいると成果も上がりやすくなり、場合によっては昇給や賞与に反映されるなど年収がアップするかもしれません。
「自分のやりたい仕事が分からない…」という方は、自己分析や適職診断をするのがおすすめです。
適職診断については、独自の適職診断ツールを提供している転職サイト・エージェントがあります。
サイト名 | 診断名 |
---|---|
doda | 「適職探しのヒントが見つかる!転職タイプ診断」 |
マイナビ転職 | 「適職をディグる!ジョブリシャス診断」 |
女の転職type | 「いい仕事ミイつけよう診断」 |
こうしたサービスを利用してみるのも、自分に合った仕事を探すための有効な手段です。
自分の適性・スキルに合っているか
企業選びの際には、「自分の適性にマッチしているか」「自分の能力が発揮できる仕事か」を考えることも重要です。
人にはそれぞれ向き不向きがあります。
「どんなに頑張っても報われない」「努力しても成果につながらない」という状態では、仕事へのやる気が起きなくなるのも当然でしょう。
一方、自分の適性に合っていたり能力を存分に発揮できたりと、自分の長所や得意なことを活かせる仕事なら楽しく働けるはずです。
自分の価値観と会社のカルチャーや社風が合っているか
自分の価値観と会社のカルチャーや社風がマッチしているかどうかも、自分に合った仕事・会社を探すための判断基準になります。
「チームワークを大切にする企業で周囲の人と協力しながら目標達成を目指したい」「アットホームな会社やのびのびとした雰囲気のなかで働きたい」など、どんな職場環境で働きたいかは人それぞれでしょう。
一方で、会社にもそれぞれ異なるカルチャーがあります。特に規模が小さい会社の場合、社長の考え方やバックボーンが会社の雰囲気に直結することも少なくありません。
自分の考え方や求める職場環境と会社のカルチャーや社風が合っていれば、仕事への集中力も高まり、能力も発揮しやすくなります。やりがいを持って長期的に働ける可能性も高いでしょう。
ただし、会社のカルチャーや社風は求人票からではわかりません。「企業のホームページ」「元社員や現役社員の口コミ」などを活用して丁寧な情報収集と企業研究を行いましょう。
また、転職エージェントに登録して企業情報を提供してもらうのもおすすめです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは企業の採用担当者と密にコミュニケーションを取っているので、よりリアルな情報が入手できます。
仕事に求める条件を満たしているか
転職先選びでは、「仕事に求める条件を満たしているかどうか」は必ず確認しておきたいポイントです。
「スキルアップできる環境で働きたい」「転職して年収を上げたい」「これまでの経験やスキルを活かしたい」など、転職の目的や仕事に求める条件は人によってさまざまでしょう。
そうした希望が実現できる会社を選べば、転職後は前向きに仕事に取り組めるようになるはずです。
また、「仕事ができないくらい辛いなら退職・転職も視野に入れて行動する」の章で説明したように、事前に「自分が何を辛いと感じるか」を明らかにしておくのも有効です。
「力仕事や体力を使う仕事が辛い」ならデスクワーク、「人間関係が辛い」ならひとりで黙々とする作業、というように自分にとっての辛いことがわかっていると、辛さにつながるような条件を避けた仕事・企業選びができるでしょう。
自分に合った働き方ができるか
「自分が希望する働き方ができるか」「ライフステージが変わっても働き続けられるか」ということも、企業選びでは考えておくべきでしょう。
仕事とプライベートは密接に関わっているので、プライベートやライフステージの変化が仕事や働き方に影響することは少なくありません。
特に結婚や育児などのライフイベントがもたらす影響は大きく、「結婚して家庭を持ったが、残業や休日出勤が多く家族との時間が持てない」「リモートワークの制度がなく、仕事と育児の両立が難しい」というような辛さや働きづらさを感じることも。
企業選びの際には、今だけでなく3年後、5年後、10年後など長期的な視点を持つことも意識すると良いでしょう。
仕事が辛いと悩む人におすすめの転職エージェント5選を事前に確認しておこう
仕事が辛いという気持ちと向き合った後に、「今の会社を辞めなければ問題が解決しない」「転職しなければ希望の仕事や働き方を叶えられない」という答えに達する人もいるでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、転職エージェントを利用した転職活動です。
転職エージェントの強みを上手に活かすことができれば、転職成功率もぐっと高めることができます。
そこでここからは人気の転職エージェントを5つ紹介します。サービスの特徴と合わせて、「どんな人におすすめか」ということもお伝えするので、自分に合った転職エージェントをぜひ見つけてみてください。
【リクルートエージェント】は業界最大級の求人を保有
【こんな人におすすめ】
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リクルートエージェントは、「株式会社リクルート」が運営する国内最大級の転職エージェントです。
転職支援実績No.1という高い実績があり、全体求人数が60万件以上と業界トップクラスの求人情報を取り扱っています。
公開求人数 | 約37万件 |
---|---|
非公開求人数 | 約33万件 |
(2024年4月時点)
さまざまな業界・職種の求人情報を保有していて、求人の地域も北海道から沖縄までと全国を網羅しています。
また、以下のように各地に拠点を持っているので、地方での転職を希望する方も利用しやすいでしょう。
さらに、リクルートエージェントには各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍していて、幅広いサポートが受けられます。
リクルートエージェントは豊富な選択肢から転職先を探したい方や大手ならではのサポートを受けたい方におすすめのサービスと言えるでしょう。
【doda】は転職サイト・転職エージェントどちらも利用できる
【こんな人におすすめ】
- 求人数の多い転職エージェントを利用したい人
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- 転職サイト・転職エージェントのどちらの機能も利用したい人
dodaは、「パーソルキャリア株式会社」が運営する転職サイトです。
2024年4月時点の公開求人数は24万件以上と非常に豊富で、毎週月・木曜には公式サイトに新着求人が掲載されます。
また、公式サイトでは、職種・勤務地の他、以下のようにさまざまな条件から求人情報を検索することができます。
休日・はたらき方 | 在宅勤務/完全週休2日制/年間休日120日以上/土日休み/残業20時間未満など |
---|---|
会社・職場の環境/語学 | 上場企業/外資系企業/服装自由/女性活躍/定着率95%以上など |
待遇・福利厚生 | 退職金制度/社宅・家賃補助制度/固定給35万円以上/U・Iターン支援ありなど |
さらに、dodaでは専門スタッフによる求人紹介が受けられる「エージェントサービス」や求職者の経験やスキルに興味を持った企業からオファーが届く「スカウトサービス」も提供しています。
転職活動のスタイルや自分が求めるサポートに合わせて好みのサービスを選べる点は、dodaを利用する大きなメリットです。
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詳しい職場情報を入手できれば、就職・転職後のミスマッチも防げるでしょう。
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仕事が辛いときによくある質問をチェックして疑問を解消しよう
仕事が辛いときによくある質問をまとめました。
仕事が辛い原因にはどういったものがありますか?
仕事が辛い原因として、以下が挙げられます。
- ミスが多い
- 良い結果が出ない
- 人間関係のトラブルが生じている
- ハラスメントを受けている
- 仕事の量が多い
- 社風が合わず職場になじめない
仕事が辛いと感じる人は多くても、辛い原因は人によってさまざまです。自分はなぜ仕事が辛いと感じるのか、原因を知った上で対処しましょう。
入社してすぐ仕事が辛いと思うのは甘えでしょうか?
入社したばかりの新卒や新入社員が「仕事が辛い」と思うのは、甘えではないです。
仕事が辛いと思う際、年齢や勤務年数は関係ありません。入社してすぐに仕事が辛いと思う人は、実際に多くいます。
しかし、新卒や新入社員の場合、まだ職場に慣れていないために仕事が辛いと感じるのかもしれません。まずは同僚や先輩などに相談してみると良いでしょう。
社会人1年目で辞めても問題ありませんか?
社会人1年目は学生から社会人になったばかりなので戸惑うことが多いのは当然です。
仕事で覚えなければならないことも多いうえ、職場での人間関係は学生時代とは大きく異なるので、さまざまな場面で辛さやストレスを感じることでしょう。
もちろん、社会人1年目だからといって退職できないわけではありません。
一方で、社会人1年目で退職には以下のようなデメリットが伴うのも事実です。
- 応募できる求人の選択肢が新卒時より狭まってしまう
- 新卒入社時のような手厚い教育や研修が受けられない
- 採用担当者に「採用してもすぐに辞めるのでは」と懸念される
- タイミングによっては賞与が支給されない
個人の状況や転職先の企業によっては上記に当てはまらないこともありますが、新卒採用と中途採用では違いがあることは理解しておいたほうが良いでしょう。
こうしたデメリットも踏まえて社会人1年目の場合は、「辛い」「辞めたい」と感じたからといってすぐに退職するのではなく、今回紹介したような対処法を試してみることから始めることをおすすめします。
有給休暇を取得してリフレッシュしたり誰かに相談したりと、対処法を試すことで仕事への向き合い方を変えられる可能性があるでしょう。
状況を良くするために行動して、それでも辛いようであれば転職を視野に入れても問題ないでしょう。
どんな人が仕事が辛いと感じやすいですか?
以下に当てはまる人は、仕事が辛いと感じやすいといえます。
- 少しのミスで落ち込みやすい
- 責任感が強い
- 何でも完璧にやりたい
- 心配性で細かいことが気になる
こういった方は必要以上に悩みやすく、仕事が辛いと思う傾向があります。辛いと感じたまま働いていると、いずれ心身に影響を及ぼすため、注意しましょう。
自分の性格や特性を活かせる職場に転職した方が、本来の力を発揮でき、達成感を得やすいのでおすすめです。
どんな仕事でも辛いと感じますか?
どんな仕事でも辛いとは限りません。
辛いと感じるのはあくまでも個人によるため、あなたが辛い仕事を「楽しい」と思う人も中にはいます。経験やスキル、性格などで仕事の辛さは左右されます。
自分が楽しいと思える仕事をするには、自分の性格やスキルに合う職場で働くことが重要です。「どんな仕事も辛い」とは思い込まず、転職活動で自分に合う職場を探してみましょう。
仕事が「辛い」と感じたときは無理をせず一度立ち止まってみることが大切です
仕事や職場に対してストレスを感じながら働いている人は大勢います。「仕事をするのが辛い」「働くのがしんどい」と思い悩むのは自分だけではないので安心してください。
とはいえ、体や心のSOSを放置していても状況は変わりません。
まずは、今回紹介した対処法のなかからできそうなことを選んで取り入れてみてください。
自分ひとりでできることにも限界があります。そんなときは、身近な人に相談したり転職エージェントを利用したりと、誰かの力を借りるのも有効な手段です。
もし、すでに心身の調子を崩してしまっている場合は早めに病院を受診しましょう。
仕事をしていて辛くなったときは自分と向き合うチャンスでもあります。頑張りすぎず、ときには一度立ち止まってみましょう。
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